Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
と思うと、その顔も、死んだおやじに似ているように見えてくるし、いまにもニッコリふりかえって、
「あッ! おッ母さん!」
と飛びついてきやしまいかと思われるのだった。
「ああ、足が早い、足が早い、まあなんて足が早い子なんだろう。ちょっと、こっちをふり向いて、わたしに横顔でも見せてくれればいいのに」
捨ててきた宮内が心配していることも、いまはすっかり忘れてしまった。
――とも知らずに、さきへゆくのは十五、六のなりの大きな腕白小僧。
ピキ、ピッピキ、トッピキピー
木の葉笛をくちびるに当てて、しきりと奇妙きてれつなちょうしで大人をおどかしてゆく。
どこかへ買物にいってきたものとみえて、片ッぽの手にふろしきをさげている。そのふろしきがほとんど手にあるのを忘れて、
ピキ、ピッピキ、トッピキピー
木の葉笛で元気がいい。
「ああ、あれが自分の子だったら、どんなだろう」
お時も夢中で追いかけた。
そして、女の足では苦しいほどいそいで、やっとうしろから追いつきかけたお時は、横へまわるように馳けぬけて、その少年の横顔をのぞきこんだ。
――見ればあまりいい顔だちではない。すこしばかり青い鼻汁をたらしかけている。