Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans

Aozora Bunko

「ウム」

と、うなずいたのは和田呂宋兵衛である。

蚕婆と丹羽昌仙のふたりを相手に、さいぜんから酒を飲みながら、だれかのくるのを待ちあわせていたらしい。

「一同、ご微行だろうな」

「へい、ぞろぞろと編笠が七ツばかり、いま、階下の門口へはいってきました」

「じゃあ、お迎えに」

と目くばせすると、丹羽昌仙が立ちあがって階下へ降りてゆく。

間もなくそこへあがってきたのは、隠密組の菊池半助、おなじ組下の綿貫三八、それに今度の兵学大講会に試合目付として働いている大久保長安の家臣が四、五人――ただし、そのなかには客分格の鼻かけ卜斎がまじっていて、そのまたうしろには泣き虫の蛾次郎、鼻をふいてひかえていた。

そこでゾロリと車座になった。

ここに首を寄せあつめたものは、みな徳川家の息がかかっている者ばかり。なにかしらないが、話はあしたの相談とみえて、一間をピッタリ閉めきった。

「およそ、明日の試合順はきまりましたかな」

と、呂宋兵衛がしきりに気にかけている。

かれはこんどの大講会で、南蛮流幻術の秘法をもって、日本伝来の道士がやる法術の幼稚拙劣なことを公衆にしめしてやると、浜松を立ってくるとき、家康のまえで豪語してきた。