Classici giapponesi con furigana
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Leggi 浅草風土記 (あさくさふどき) di 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.294 caratteri · 318 schermate
つまちゃんや……
と、かの女、すぐそれにこたえた、嫣然と……
あいよ……
田村妻子というのがその名である。
が、田村でも、妻子でも、うたうその文句の分らないことにおいてはまえとちっともかわらなかった。都々一が入り、浪花ぶしが入って、一層その安来ぶしの内容の複雑になったことは分ったが、それ以上のことはかいくれ分らなかった。
なぜだろう?
……………
……………
観音劇場へ入った。
帝京座ほどのことはないが、ここも矢っ張まえのほうは一ぱいだ。そうしてわれわれの立った自由席は散歩の出来るほど矢っ張がらがらだった。
舞台は、野遠見の、両袖を松の立木でみ切った田舎のけしきで、そこにばかばかしく大きな(そういっても大きな)がらのべんけいの浴衣を着た背の低い女が赤ん坊を抱いて立っているそのまわりに、三四人の、ばくちうちらしい拵えの男があつまってしきりに何かがやがやいっている。と、上手から、糸立を着たじいさんが出て来た。何かいいながらかぶった笠をとるとその男たち、俄に親分々々といいつつなつかしそうにそのじいさんを取巻いた。――暗転………
われわれは十銭出して筋書を買った。