Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Leggi 浅草風土記 (あさくさふどき) di 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.294 caratteri · 318 schermate
橋場
橋場
横に大きく、
play
と書いて、その下に、縦に、
ボート
と、やや小さく書いた細長い行燈が暗い中に高くあがっている。……橋場の、隅田公園が尽きて間もなくのところの、河につづいたとある露地の角にである。
……涼んで、遊んで、爽快な良い気もちになって、ウンと業務能率を上げましょう。
……船を利用し、海洋を制するものは、これがやがて世界を制するものでしょう。
……男性も、女性も、水に親しみ船に興味をもつのは海国民の本能でしょう。
その行燈には、また、そうした文句が一ぱいに書いてあった。そして、その下に、ボート三十銭、スカール荷足五十銭、と小さく値段が書いてあった。
立留って、読み終ったあと、わたくしは、こんなことを書いて、一たいこれをだれが読むだろうと思った。……それほど、そのとき、人通りというものをもたないそのあたりだったから。
が、それは、そのときに限ったことではなく、人通りというものをおよそもたないのが橋場というその町本来のすがただった。すくなくも、十年まえ、十五年まえのその町はそうだった。……そして、わたくしに、そういわせるだけの、以前をそうおもい起させるだけのたのもしさを、その暗い往来の上にならんだ家々が……格子づくりの、小さい、しずかな家々のどこもがもっていた。