Classici giapponesi con furigana
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Leggi 浅草風土記 (あさくさふどき) di 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.294 caratteri · 318 schermate
三
――野風に消ゆるつらあかり……」
先生は相手が悪いとみてすぐにそういうことを聞きました。――が、表面はどこまでも強情にひるまないかおをみせました。
けど、驚きました、われわれ。――驚いたというよりむしろ不思議な気がしました。――なぜならその先生――Sというその先生です、そもそも新派の俳句というものをうちたてた大先輩で子規さえある時代には兄事したことのあるという有名な先生です。博識を以て天下に鳴っている先生です。その先生が面明りを知らない、中学生のわれわれでさえ知っている簡単な劇場用語を知らない。……いいえ、うそにも知っていればそんな強情を張るわけがありません……
三
そのうちにだんだん俳壇というものの存在することも分り、そこにどういう分野があるということもそれからそれと分って来ました。……となると自然、その金鍔やの会の性質もはッきりして来たので、でなくっても愛想のつきているところ、生意気ざかりだからたまりません、第一景物なんぞ附くのが間違っている、さんざそれまで自分たちの稼いで来たのを忘れて、たちまちわれわれ態度をはッきりさせました。ふッつりそうしてみれんけなく縁は切ったものの、でもあれで、一年半は通いましたろうか?――勿論その間一ト月も欠かさず――深川座の立見をしたのもいえば其一年半のそのあいだのことに