Classici giapponesi con furigana
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Leggi 浅草風土記 (あさくさふどき) di 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.294 caratteri · 318 schermate
四
仲見世…… 新仲見世……
一
四
ところで、さて、仲見世の“天勇”の横町……“比良恵軒”のあったその横町は、いま、果して、どうなっているか?……“比良恵軒”はどうしたか、である……
仲見世…… 新仲見世……
一
……これ、おぼえていますか?
と、最近、ある人から、つぎのようなノートをみせられた。
“わたしは、いま、雷門の、明治製菓の売店の二階の窓際に置かれた、ある一つのテーブルの上に両肱をのせている。……ということは、その窓のガラス越しに、はるか彼方の、浅草広小路の一部の人通り……ばかりでなく、その人通りのあいだに幾筋もの水脈をひく、電車、バス、円タク、自転車、貨物自動車、等、等、等のいそがしい行交いをぼんやりみ下ろしている……”
十二月はじめの、曇った、風のない、しらじらと乾き切った午後である。
“黄味まんじゅう”“チョコレートアンパン”“ブドーパン”“特製長崎カステラ”“三色ドーナツ”。――そこには、その行交いをよそに、株式会社山屋パン菓子部の屋根に、そうした文字を、五行に割ってしるした大きな看板がたかだかとあがっている。そして、その“黄味まんじゅう”としるした部分は緑に、“チョコレートアンパン”としるした部分はコバルトに、“ブドーパン”としるした部分は赤に、“特製長崎カステラ”としるした部分は黄に、“三色ドーナツ”としるした部分はピンク