Classici giapponesi con furigana
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Leggi 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 511.765 caratteri · 1011 schermate
三
クロをそこへ止らせておいて、竹童は、残りの松明を背負って、スルスルと望楼台へ下りてきた。もうそこにはだれもいない、呂宋兵衛も昌仙も才蔵も、下のさわぎにおどろいて降りていったものと見える。
「しめた」
竹童は、五つ六つある階段を、むちゅうでかけおりた。
そこは、七門の扉にかためられている人穴城のなかだ。あっちこっちの小火をけすそうどうにまぎれて、さしもきびしい城内ではあるが、ここに、天からふったひとりの怪童ありとは、夢にも気のつく者はなかった。
三
果心居士の命をおびて、いつかここに使いしたことのある竹童は、そのとき、だいぶ、ようすをさぐっておいたので、城内のかっても、心得ぬいている。
おそろしい、はしッこさで、かれがねらってきたのは鉄砲火薬をつめこんである一棟だった。見ると、戦時なので、煙硝箱も、つみだしてあるし、庫の戸も、観音びらきに開いている。しかも願ったりかなったり、いまのさわぎで、武器番の手下も、あたりにいなかった。
ちょこちょこと、庫のなかへはいった竹童は、れいの松明に、火をつけて、まン中におき、藁縄の綱火が火をさそうとともに、このなかの煙硝箱が、いちじに爆発するようにしかけた。