Classici giapponesi con furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate
」
「ハハハ……、ノロちゃんは、おくびょうもののくせに、いいことをいうね。それじゃきみは、おばけがこわくないのかい。」
三谷さんの友だちが、いじわるをいいました。
「うん、おばけはこわいよ。おばけなんて、いないことは、よく知ってるんだけど……やっぱり、こわいから、しかたがないや。」
それを聞くと、みんなが大笑いをしました。しかし、ノロちゃんは、まじめな顔で、
「まだわからないことがあるんだよ。腕だけで、からだのないやつってないでしょう。だから巨人には顔も、腹も、足もあるはずでしょう。ね、だから、そのでっかい足で、いろんなものを、ふんづけるはずじゃないかい。そういう、ふんづけたあとが、一つもないのがおかしいんだよ。」
と、もっともなことをいうのです。
「ハハハ……、そこがばけものだよ。巨人は、腕ばっかりで、からだがないのかもしれない。それにノロちゃんは、おとといの晩、犬がつかみあげられるのを、その目で見たんだろう。こんなたしかなことは、ないじゃないか。」
「うん。でも、巨人の腕は、よく見えなかったよ。まっ黒な腕だから、見えなかったのかもしれないけど。」
それから、またしばらく、巨人のうわさをしたあとで、みんなは明るいうちに、野天ぶろへはいろうといって、ぞろぞろと出かけました。