Classici giapponesi con furigana
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Leggi 浅草風土記 (あさくさふどき) di 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.294 caratteri · 318 schermate
雪が一度ふると、土蔵の裾によせて掻いて置く雪が、いつまでも解けずに固まって残ります。
空のよく晴れた、日の色の濃い日は、かえって横町はさびしい光景をみせます。
わたしは冬のことばかり書きます。
一軒の質屋は立ち行かないので、片手間に小切屋をはじめました。格子を半分外してそこに見世をこしらえ、軒さきに綺麗な刺繍をした半襟だの、お召や銘仙の前かけの材料だのを、いろいろ下げるようになりました。
角には仕立屋があります。――窓に簾をかけ、なかに五六人の弟子がいつもせっせと手をうごかしています。
いまはなくなりましたが、以前その二三軒さきに小川学校という代用小学校がありました。――その通りには、両側に、ずっと古着屋ばかり並んでいます。汚い暖簾と、軒さきにつるした古着とで真っ暗な見世の中から、なま若い番頭や小僧が往来の人を絶えず呼びこんでいます。
古着屋の番頭や小僧といえば、人を喰ったもの、口のわるいものと近所ではきめています。――『古着屋』というと堅いうちでは毛虫のように嫌います。
横町には、また、細々した路地がたくさんあります。見世物の木戸番、活動写真の技師、仕事師、夜見世の道具屋、袋物の職人、安桂庵。