Classici giapponesi con furigana
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Leggi 浅草風土記 (あさくさふどき) di 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.294 caratteri · 318 schermate
そこに、何ら皮肉があるんでもなく、穿ちがあるんでもなく、ことさらの味があるんでもなかった。智慧のないことこの上ないものだった。
「まるで素人のような落語家だね。」
さすがに水上君だ、ピタリと一ト言、トヾメをさした。
けど、それはまァ、もともとそんなものなんだからそれでもいい、その間で饒舌った本職の落語、それを聴いてわたしァあきれた。――あきれたというより、いいえ、腹が立った……
なぜといって、君、その噺が「おせつ」の前半を焼直したような噺だ。お約束のおしゃべりの小僧が大旦那につかまって若旦那の秘密をべらべらしゃべる。それはいい。そのなかで小僧が自動車の通をならべてシボレーの何のという。円タク発生以前の辻ぐるまのうえにそれをいうんだからなまぎきも甚しい。で、そのあと柳橋の待合へ行くと、女中が出て来て、若旦那の顔をみてすぐ大きな声で主人を呼ぶ。何といってそれを呼んだと思う?
「ちょいと、かァさん……」
どこの国に「おかみさん」をつかまえて「かァさん」という待合の女中がある?――もしあるとしても、わたしは、決してわたしは、わたしのその寡聞を恥じないであろう、だ……