Classici giapponesi con furigana
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Leggi 浅草風土記 (あさくさふどき) di 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.294 caratteri · 318 schermate
だのとしたいろいろの古い提燈……長かったりまるかったりするそれらの褪せた朱の色のわびしいことよ。金あみを張った暗い内陣には蝋燭の火が夢のように瞬いている。仰ぐと、天井に、ほうぼうの講中から納めた大きな額、小さな絵馬がともに幾年月の煤に真っ黒になっている。納め手拭に梅雨どきの風がうごかない……
眼をかえすと、狛犬だの、御所車だの、百度石だの、燈籠だの、六地蔵だの、そうしたもののいろいろ並んだかげに、水行場のつづきの、白い障子を閉めた建物の横に葡萄棚が危く傾いている。――そのうしろに、門のまえの塩なめ地蔵の屋根を越して、境内の銀杏のそういっても水々しい、したたるような、あざやかないろの若葉につつまれた仁王門のいただきが手にとるようにみえる。――みくじの殻の数知れず結びつけられたもくせいの木の下に、鶏の一羽二羽、餌をあさっているのも見逃し難い……
左手の玉垣の中に石の井戸がある。なかば土にうもれて明和七年ときざまれたのが辛うじてよめる……
金山三宝大荒神、――それに隣った墨色判断――門の際につぐなんだ乞食……
わたしはただそういっただけにとどめよう。――お堂(観音さまのである)のまえの水屋の、溢れるようにみちみちた水のうえにともる燈火のいまなおランプであることを知っているほどのものでも、ときにこの「成田山」