Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate

Aozora Bunko

さっきのカニの一連隊は、どこへいったのか、もうそのへんにはみえませんでした。

「あいつは、この書庫の中にいるんだな。」

「うん、いまはいったばかりだ。大戸は中からしめたまま、一度もひらかなかった。中にいるにちがいない。」

「よしっ、ふみこもう。」

「だいじょうぶか。あいてはおそろしいやつだぞ。」

「こっちは四人だ。ピストルももっている。」

刑事さんたちは、かくしていたピストルをとりだしました。

「さあ、いいか、ひらくぞっ。」

「よしっ、一、二、三っ。」

大戸がいっぱいにひらかれ、四人は、ひとかたまりになって、とびこんでいきました。そのあとから、古山博士も、おくればせに、書庫の中へはいってきました。

書庫の中は、四方の壁がてんじょうまで本棚になっていて、まんなかに、大きなデスクがおいてあるばかりですから、一目でみわたせます。

なんにもいないのです。デスクの下も、からっぽです。本棚をグルッとみまわりましたが、怪物のかくれるすきはありません。窓の鉄ごうしもちゃんとしていて、こわれたようすはないのです。

「きえてしまった。」

「きみ、あいつがはいったことは、まちがいないだろうね。