Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate

Aozora Bunko

そのとき、どこからか、おそろしい笑い声がひびいてきました。それがどうくつにこだまして、いくにんもの人が、笑っているように聞こえます。

いったい、だれが笑ったのでしょう。少年たちが笑うはずはありません。それに、いまの笑い声は、太いおとなの声でした。

井上君をおさえつけていた金色のトラが、パッと、あと足で立ちあがりました。

少年たちは、いまにも、こちらへとびかかってくるのかと、もう、生きたここちもありません。

「ワハハハハ……。」

またしても、おそろしい笑い声です。そして、その声が消えていったとき、じつに、ふしぎなことがおこりました。

金色のトラは、あと足で立ちあがって、まえ足で、じぶんの頭を、かかえたかとおもうと、そのまえ足を、グッと上にあげました。すると、トラの首が胴体からちぎれて、スーッと空中に浮きあがったのです。首がぬけてしまったのです。そして、その下から人間のじいさんの顔が、ヌーッと、あらわれてきたではありませんか。

ひげののびた、きたないじいさんの顔です。トラのなかに、じいさんがはいっていたのです。

「あっ、さっきの山小屋のじいさんだっ!」