Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Leggi おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 194.415 caratteri · 391 schermate

Aozora Bunko

「なあんだ、犬だよ。大きな白犬だよ。」

五メートルほど近づいてきたので、やっとそれがわかりました。昼間、トキワ館の表で見た、大きな白い犬でした。

ノロちゃんは、犬とわかると、すっかり安心して、井上君からはなれ、てれかくしのように、えへ、えへ、と笑いだしました。

「ねえ、井上君、今のこと、小林さんにはないしょだよ。ぼくがふるえあがって、きみにだきついたなんて、いっちゃいやだよ。いいかい。」

ノロちゃんのことばが、おわるかおわらないかでした。とつぜん、すぐ目の前に、身の毛もよだつような、おそろしいことがおこったのです。

その大きな白犬が、キャンキャンと、まるで猛獣にでも出あったような、悲鳴をあげました。そして、身をもがいて、逃げだそうとするのですが、なにかにつかまれてでもいるように、逃げることができないのです。

とっさに、ノロちゃんが、井上君の大きなからだにしがみついたことは、いうまでもありません。ノロちゃんが、がたがたふるえているので、井上君まで、ふるえだすほどでした。

そのうちに、もっとびっくりするようなことがおこりました。

白犬が、地上をはなれて、スーッと、宙にうきあがったのです。