Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
けんなんじょなん
剣難女難
吉川 英治
Leggi 剣難女難 (けんなんじょなん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 243.807 caratteri · 482 schermate
ここへ呼んだ相談というのは、かねがねお前達二人が、拙者に助太刀を頼んでいた生不動親分の仕返し、その望みを、今夜見事に果させてやろうという所存だ」
「えッ兄哥、そいつはほんとでございますか」
「誰が嘘ッぱちに、こんなことを云うものか。実はふとしたことから、笊組の世話になっていたお延という女に知り合って、そいつが今夜、手筈の首尾をしようというのだ。俄かにお前達に知らせた仔細というのはその為だ」
「俺たちの頼みを、兄哥が忘れずにいてくれたのは有難えが、どうもそいつあちょっと二の足を踏みますぜ……」
「何故? 今になって怯れを取るのか」
「冗戯云っちゃアいけません、そんな意気地なしじゃねえ心意だが、聞けば、今夜の手曳きをする女って奴が、笊組の世話になっているお延だというじゃありませんか。ほかの者なら頷けるが、その女が何でこっちの為になるようなことを働くのか、どうも俺にゃ合点が行きません」
「なるほど、その疑惑は尤もだが、あのお延と拙者とは、前から深い仔細があるのだ。少し甘いところは辛抱して、その来歴を聞いてくれ」
二人に杯をわけて、新九郎が話し出すところは、云うまでもなく、五年前に彼がお延に恋されて、雨龍の山荘から助け出されたこと。