Classici giapponesi con furigana
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Leggi 江戸三国志 (えどさんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 577.271 caratteri · 1141 schermate
「そちは、何かにつけて将軍家将軍家と、吉宗に憚ってばかりおるが、彼とわしとは、部屋住時代から竹馬の友じゃ」
「いや、その心持は違います」
「大事はない、前もって、彼の諒解も得てあることだ」
金吾は黙ってしまいました。
「……是非のないこと」と独り思い極めた様子がその沈黙に読まれましたが、万太郎は見て見ぬふりをしております。
――やがて、金吾は前の気色を払って、
「若輩者の小悧巧な諫めだて、お聞き流し願います。もう御諫言はいたしません」
「するな! 万太郎は思い立った事を、貫かずには済まさぬ性質じゃ」
そうした主従の話の間に、カサコソと、疎林の中を踏んでうしろへ近づいて来る者がありましたが、作兵衛滝の水音に二人の神経はそれとも知りません。
どうとうと鳴る水の音に、四囲のものの気に気がつかなかったのは、万太郎主従ばかりではありません。
近づいて来る足音を、二人が少しも知らなかったように、疎林の中をカサコソと歩いてきた何者かの黒い影も、そこに万太郎と金吾が腰を下ろしていた事をば、さらに意識もなく足をすすめてまいりました。
樹と樹の枝にせばめられた細い小道からヒョイと一足踏み出した途端に、当然、不意にその姿を見合った両者は、