Classici giapponesi con furigana
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Leggi 江戸三国志 (えどさんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 577.271 caratteri · 1141 schermate
「な、なんじゃと」
と万太郎は歯がみをしたが、かれの足元には、うかとは寄れない構えが見える。
あくまで、万太郎の無念そうな様子を、子供あしらいに見下ろして、日本左衛門は悠々然と、
「ウム、時に」
ふと語調を変えて、
「おれは今夜から当分の間、影を消すかも知れないが、それについて一言断っておくことは、あのばてれん口書でお前も承知の夜光の短刀だ。――ありゃ屹度、この日本左衛門が探して手に入れるつもりだから、下手な邪魔を入れると承知しねえぞ」
グッと、上から睨みをくれて、うしろへ一歩退いたところを、万太郎の手からサッと一条の青光が飛ぶよと見るまに、
「ちイッ、何をしやがる」
身を沈めた日本左衛門の肩――
キラッと光を縫って外れたのは、さっきから万太郎の手に隙を待たれていた小柄でした。
ふわりと、先の影が屋根の峰を歩みだしたのを目がけると、徳川万太郎、おのれ逃がしては――と勢い込んだ捻り腰に、
「待てッ」
と、飛び上がって大刀の抜打ち!
虹光を走らせた切先は輪を描いて、日本左衛門の肩から胴体を斜めに通り抜けたかと見えました。
さッと、眉の先へ流れて来た閃光を逃がさず、