Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

Leggi 江戸三国志 (えどさんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 577.271 caratteri · 1141 schermate

Aozora Bunko

と、人形師の梅市、蓑直しの安蔵、針屋の丁二郎、そう三人がぐるりと向きを変えて、またその古屋敷を不審そうに見直しました。

もの蔭に潜んでいたおりんは、この屋敷には不審はないが、その人間が不審にたえません、その言語がいぶかしい。なんとしてもただの人形師や蓑直しとは思われません。

「とにかく、山の会堂へこのことを報らせて、ヨハン様に来てもらおうじゃないか」

こういったのは針屋の丁二郎です。すると蓑直しの安蔵が、

「いや、これが鶏血草と極まれば、何もヨハン様の御苦労をかけるまでもなく、おれ達三人でその下を掘り返してみたが一番早い」

「そうさ」と、人形師の梅市も同意の顔で、

「山の会堂へ報らせに行ったり、ヨハン様を連れて来たりするうちに、どんなやつが横合から出て、掘り返してしまわないとも限らない」

「じゃあ一つ、掘って見るか」

「鍬があるか? 鋤もほしいが……」

「あるだろう、物置に」

「なにさ、道具は手近に揃っているよ」

と、梅市は弾んだ声で、

「それ安蔵、丁二郎。どれでも一丁ずつ手に持ったり」

と、縁下へもぐり込んで、そこにほうり込んであった鍬や鋤を投げ与えました。

「おっと。