Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Leggi 浅草風土記 (あさくさふどき) di 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.294 caratteri · 318 schermate
――その浅倉屋の露地にあったのが“御手洗稲荷”で、いまでも、ずうッと並んだ食いものやばかりの、家と家とのあいだにはさまれて残っております。
ここで、ぼくは、鈴木、内野、両君から、「浅草広小路」に“親米小路”という公園への抜け裏を逸したことを指摘された。
――“アジア小路”じゃァないんですか?
と、ぼくはいった。
――いいえ、“アジア小路”というのは、以前、“やっこ鰻”のそばに、“松屋”という呉服屋、“宮金”という宮師がありました。……そのあとにできた抜け裏です。……“親米小路”はもとの、つまり、あなたのいま被仰った鼈甲屋の松屋の露地とお思いになればいいので、終戦後、あるやり手の男が、長崎屋、松屋、島田という洋傘屋……これは、あなたは、御存じないと思いますが……のあとの約三百坪ほどの地所に、“親米マーケット”というものをつくり、そこに、真っ直に公園のほうへぬけられる九尺幅の道をつけ、両側に、小料理屋だのカフェーだのを並ばせて、“親米小路”という名まえをつけたわけで……
と、鈴木君は、懇篤に、その店一けんの権利金についてまで話してくれた。
それにしても、“親米小路”とは、いしくも命けたものだ。