일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면

아오조라 문고

だから之は旧思想文化から見て危険であったので、新興思想文化から見れば危険でも何でもなかったのである。

処がこの文化危機を強調し、之を救済すると称して起ち上ったものが、ファッショ的文化政策に他ならない。所謂思想の混乱、思想不安、其の他其の他という現象がこのファッショ文化政策屋のサクラだったのである。そこでこの思想混乱つまり「文化危機」の救済を果そうとすることによって、ファッショ的文化政策は何を齎したか。そこに却って新しい意味での文化の危機が発生したのである。前の場合の文化危機は思想進歩に対する危惧であったが、今度のは思想後退、蒙昧化、に対する危惧なのだ。文化危機の救済そのものが文化危機になっているのだ。丁度官憲の民衆に対する保護や補導なるものが民衆の不安不幸そのものに転化しつつあると同じに。

処がこの後の場合の文化危機はもはや思想水準の低下だけには止まらない。文献学的・学究的・技能的・技術的・水準が高まっても思想水準は高まらぬが、逆に思想水準が低まれば必ずいつかは文献学的水準も低下せざるを得ないのだが、そうなると今度の文化の危機は文化や思想の技能的な根柢をまでも危険に瀕せしめることになるのである。