후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
彼は勿論、有名な学者であった。イギリス文学史の大家であったばかりでなく、一般に極めて博学な文芸学者であったことは人の知る通りである。
だが又この側面も之を単に学究という側面としてばかり片づけることは、正当ではないようだ。彼がただの文学的学究ではなかったことは、オイケン流の理想主義哲学を愚弄したり、ウィリアム・ジェームスの心理学に感心したりするその仕方の内にも、その気概の中にも見出されよう。思うに漱石はイギリス風の実証家であった。そのことは『文芸論』に現われた思弁の内によく出ている。だが、それというのも、実は漱石が学究ではなくて、その本質に於ては評論家であり、批評家であったからだろう。新聞記者となることを帝大教授になることよりも意義があると考えた、あの当時としての先見もここと無関係ではあるまい。
尤もこう云った処で、漱石が第一に作家であったということを、少しも変更するものではない。寧ろ評論家であり批評家であり、又時とするとジャーナリストでさえありそうなこの文学者は、イギリス文学の流れから云うなら、作家としても当然至極なコースにあったことを知らねばなるまい。