후리가나로 읽는 일본 고전
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
鈴木 三重吉의 古事記物語(こじきものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,723자 · 191화면
命の船はたちまちくるくるまわり流されて、それこそ進むこともひきかえすこともできなくなってしまいました。
そのとき命がおつれになっていたお召使の弟橘媛は、
「これはきっと海の神のたたりに相違ございません。私があなたのお身代わりになりまして、海の神をなだめましょう。あなたはどうぞ天皇のお言いつけをおしとげくださいまして、めでたくあちらへおかえりくださいまし」と言いながら、すげの畳を八枚、皮畳を六枚に、絹畳を八枚重ねて、波の上に投げおろさせるやいなや、身をひるがえして、その上へ飛びおりました。
大波は見るまに、たちまち媛を巻きこんでしまいました。するとそれといっしょに、今まで荒れ狂っていた海が、ふいにぱったりと静まって、急に穏かななぎになってきました。
命はそのおかげでようやく船を進めて、上総の岸へ無事にお着きになることができました。
それから七日目に、橘媛のくしがこちらの浜へうちあげられました。命はそのくしを拾わせて、あわれな媛のためにお墓をお作らせになりました。
橘媛が生前に歌った歌に、
さねさし、
さがむの小野に、
もゆる火の、
火中に立ちて、
問いしきみはも。