후리가나로 읽는 일본 고전
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
鈴木 三重吉의 古事記物語(こじきものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,723자 · 191화면
五
そのとき伊勢の生まれの三重采女という女官が、天皇におさかずきを捧げて、お酒をおつぎ申しました。すると、あいにく、けやきの葉が一つ、そのさかずきの中へ落ちこみました。采女はそれとも気がつかないで、なおどんどんおつぎ申しました。天皇はふと、その木の葉をご覧になりますと、たちまちむッとお怒りになって、いきなり采女をつかみ伏せておしまいになり、お刀をおぬきになって、首を切ろうとなさいました。采女は、
「あッ」と怖れちぢかんで、
「どうぞ命だけはお許しくださいまし。申しあげたいことがございます」と言いながら、つぎのような意味の、長い歌を歌いました。
「このお宮は、朝日も夕日もよくさし入る、はればれとしたよいお宮である。堅い地伏の上に立てられた、がっしりした大きなお宮である。お宮のそとには大きなけやきの木がそびえたっている。その大木の上の枝は天をおおっている。中ほどの枝は東の国においかぶさり、下の枝はそのあとの地方をすっかりおおっている。上の枝のこずえの葉は、落ちて中の枝にかかり、中の枝の落ちた葉は下の枝にふりかかる。下の枝の葉は采女が捧げたおさかずきの中へ落ち浮かんだ。