후리가나로 읽는 일본 고전
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
鈴木 三重吉의 古事記物語(こじきものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,723자 · 191화면
三
天皇はその後も、黒媛のことをしじゅうあわれに思い思いお暮らしになっていました。そんなわけで、天皇はついにある日、淡路島を見に行くとおっしゃって皇后のお手前をおつくろいになり、いったんその島へいらしったうえ、そこから、黒媛をたずねて、こっそり吉備まで、おくだりになりました。
黒媛は天皇を山方というところへおつれ申しました。そして、召し上がり物にあつものをこしらえてさしあげようと思いまして、あおなをつみに出ました。すると天皇もいっしょに出てご覧になり、たいそうお興深くおぼしめして、そのお心持をお歌にお歌いになりました。
天皇がいよいよお立ちになるときには、黒媛もお別れの歌を歌いました。媛は天皇がわざわざそんなになすって、隠れ隠れてまでおたずねくだすったもったいなさを、一生お忘れ申すことができませんでした。
三
皇后はその後、ある宴会をおもよおしになるについて、そのお酒をおつぎになる御綱柏というかしわの葉をとりに、わざわざ紀伊国までお出かけになったことがありました。
そのおるすの間、天皇のおそばには八田若郎女という女官がお仕え申しておりました。
皇后はまもなく御綱柏の葉をお船につんで、難波へ向かって帰っていらっしゃいました。