후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
徳冨 蘆花의 小説 不如帰(しょうせつ ほととぎす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,742자 · 256화면
八の一
忿然として加藤の門を出でたる武男が母は、即夜手紙して山木を招きつ。(篤実なる田崎にてはらち明かずと思えるなり)。おりもおりとて主人の留守に、かつはまどい、かつは怒り、かつは悲しめる加藤子爵夫人と千鶴子と心を三方に砕きつつ、母はさ言えどいかにも武男の素意にあるまじと思うより、その乗艦の所在を糺して至急の報を発せる間に、いらちにいらちし武男が母は早直接談判と心を決して、その使節を命ぜられたる山木の車はすでに片岡家の門にかかりしなり。
八の一
山木が車赤坂氷川町なる片岡中将の門を入れる時、あたかも英姿颯爽たる一将軍の栗毛の馬にまたがりつつ出で来たれるが、車の駆け込みし響にふと驚きて、馬は竿立ちになるを、馬上の将軍は馬丁をわずらわすまでもなく、を絞りて容易に乗り静めつつ、一回圏を画きて、戞々と歩ませ去りぬ。
みごとの武者ぶりを見送りて、声づくろいしていかめしき中将の玄関にかかれる山木は、幾多の権門をくぐりなれたる身の、常にはあるまじく胆落つるを覚えつ。昨夜川島家に呼ばれて、その使命を託されし時も、頭をかきつるが、今現にこの場に臨みては彼は実に大なりと誇れる胆のなお小にして、その面皮のいまだ十分に厚からざるを憾みしなり。