후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
徳冨 蘆花의 小説 不如帰(しょうせつ ほととぎす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,742자 · 256화면
一の三
さらにその母を思いぬ。亡き父を思いぬ。幾年前江田島にありける時を思いぬ。しこうして心は再び病める人の上に返りて
*
「川島君」
肩をたたかれて、打ち驚きたる武男は急に月に背きつ。驚かせしは航海長なり。
「実にいい月じゃないか。戦争に行くとは思われんね」
打ちうなずきて、武男はひそかに涙をふり落としつつ双眼鏡をあげたり。月白うして黄海、物のさえぎるなし。
一の三
月落ち、夜は紫に曙けて、九月十七日となりぬ。午前六時を過ぐるころ、艦隊はすでに海洋島の近くに進みて、まず砲艦赤城を島の彖登湾に遣わして敵の有無を探らしめしが、湾内むなしと帰り報じつ。艦隊さらに進航を続けて、大、小鹿島を斜めに見つつ大孤山沖にかかりぬ。
午前十一時武男は要ありて行きし士官公室を出でてまさに艙口にかからんとする時、上甲板に声ありて、
「見えたッ!」
同時に靴音の忙わしく走せ違うを聞きつ。心臓の鼓動とともに、艙梯に踏みかけたる足ははたと止まりぬ。あたかも梯下を通りかかりし一人の水兵も、ふッと立ち止まりて武男と顔見合わしたり。
「川島分隊士、敵艦が見えましたか」
「おう、そうらしい」