후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
徳冨 蘆花의 小説 不如帰(しょうせつ ほととぎす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,742자 · 256화면
四の二
冷笑の影、目にも唇にも浮かびたり。
列車はまたも上尾を出でて、疾風のごとく馳せつつ、幾駅か過ぎて、王子に着きける時、プラットフォムの砂利踏みにじりて、五六人ドヤドヤと中等室に入り込みぬ。なかに五十あまりの男の、一楽の上下ぞろい白縮緬の兵児帯に岩丈な金鎖をきらめかせ、右手の指に分厚な金の指環をさし、あから顔の目じり著しくたれて、左の目下にしたたかなる赤黒子あるが、腰かくる拍子にフット目を見合わせつ。
「やあ、千々岩さん」
「やあ、これは……」
「どちらへおいででしたか」言いつつ赤黒子は立って千々岩がそばに腰かけつ。
「はあ、高崎まで」
「高崎のお帰途ですか」ちょっと千々岩の顔をながめ、少し声を低めて「時にお急ぎですか。でなけりゃ夜食でもごいっしょにやりましょう」
千々岩はうなずきたり。
四の二
橋場の渡しのほとりなるとある水荘の門に山木兵造別邸とあるを見ずば、某の待合かと思わるべき家作りの、しかも音締めの響しめやかに婀娜めきたる島田の障子に映るか、さもなくば紅の毛氈敷かれて花牌など落ち散るにふさわしかるべき二階の一室に、わざと電燈の野暮を避けて例の和洋行燈を据え、取り散らしたる杯盤の間に、あぐらをかけるは千々岩と今一人の赤黒子は問うまでもなき当家の主人山木兵造なるべし。