후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
徳冨 蘆花의 小説 不如帰(しょうせつ ほととぎす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,742자 · 256화면
九の二
「ばあや、ちょっと行って来るよ。あああ、久しぶりに帰京るのね。――それから、あの――お単衣ね、もすこしだけども――あ、いいよ、帰ってからにしましょう」
忍びかねてほろほろ落つる涙を伯母は洋傘に押し隠しつ。
九の二
運命の坑黙々として人を待つ。人は知らず識らずその運命に歩む。すなわち知らずというとも、近づくに従うて一種冷ややかなる気はいを感ずるは、たれもしかる事なり。
伯母の迎え、父に会うの喜びに、深く子細を問わずして帰京の途に上りし浪子は、車に上るよりしきりに胸打ち騒ぎつ。思えば思うほど腑に落ちぬこと多く、ただ頭痛とのみ言い紛らしし伯母がようすのただならぬも深く蔵せる事のありげに思われて、問わんも汽車の内人の手前、それもなり難く、新橋に着くころはただこの暗き疑心のみ胸に立ち迷いて、久しぶりなる帰京の喜びもほとんど忘れぬ。
皆人のおりしあとより、浪子は看護婦にたすけられ伯母に従いてそぞろにプラットフォームを歩みつつ、改札口を過ぎける時、かなたに立ちて話しおれる陸軍士官の一人、ふっとこなたを顧みてあたかも浪子と目を見合わしつ。千々岩! 彼は浪子の頭より爪先まで一瞥に測りて、ことさらに目礼しつつ――わらいぬ。