일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

徳冨 蘆花의 小説 不如帰(しょうせつ ほととぎす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,742자 · 256화면

아오조라 문고

四の一

そうか。さあ、そろそろ帰ろうじゃないか」

三人の影法師は相並んで道べの草に曳きつつ伊香保の片に行きぬ。

四の一

午後三時高崎発上り列車の中等室のかたすみに、人なきを幸い、靴ばきのまま腰掛けの上に足さしのばして、巻莨をふかしつつ、新聞を読みおるは千々岩安彦なり。

手荒く新聞を投げやり、

「ばか!」

歯の間よりもの言う拍子に落ちし巻莨を腹立たしげに踏み消し、窓の外に唾はきしまましばらくたたずみていたるが、やがて舌打ち鳴らして、室の全長を二三度往来して、また腰掛けに戻りつ。手をこまぬきて、目を閉じぬ。まっ黒き眉は一文字にぞ寄りたる。

*

千々岩安彦は孤なりき。父は鹿児島の藩士にて、維新の戦争に討死し、母は安彦が六歳の夏そのころ霍乱と言いけるコレラに斃れ、六歳の孤児は叔母――父の妹の手に引き取られぬ。父の妹はすなわち川島武男の母なりき。

叔母はさすがに少しは安彦をあわれみたれども、叔父はこれを厄介者に思いぬ。武男が仙台平の袴はきて儀式の座につく時、小倉袴の萎えたるを着て下座にすくまされし千々岩は、身は武男のごとく親、財産、地位などのあり余る者ならずして、全くわが拳とわが知恵に世を渡るべき者なるを早く悟り得て、武男を悪み、叔父をうらめり。