일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

徳冨 蘆花의 小説 不如帰(しょうせつ ほととぎす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,742자 · 256화면

아오조라 문고

六の一

*

老婦人はその翌日東京に去りぬ。されどその贈れる一書は常に浪子の身近に置かれつ。

世にはかかる不幸を経てもなお人を慰むる誠を余せる人ありと思えば、母ならず伯母ならずしてなおこの茫々たる世にわれを思いくくる人ありと思えば、浪子はいささか慰めらるる心地して、聞きつる履歴を時々思い出でては、心こめたる贈り物の一書をひもとけるなり。

六の一

第二軍は十一月二十二日をもって旅順を攻め落としつ。

「お母さま、お母さま」

新聞を持ちたるままあわただしく千鶴子はその母を呼びたり。

「何ですね。もっと静かに言をお言いなさいな」

水色の眼鏡にちょっとにらまれて、さっと面に紅潮を散らしながら、千鶴子はほほと笑いしが、またまじめになりて、

「お母さま、死にましたよ、あれが――あの千々岩が!」

「エ、千々岩! あの千々岩が! どうして? 戦死かい?」

「戦死将校のなかに名が出ているわ。――いい気味!」

「またそんなはしたないことを。――そうかい。あの千々岩が戦死したのかい! でもよく戦死したねエ、千鶴さん」

「いい気味! あんな人は生きていたッて、邪魔になるばかりだわ」

加藤子爵夫人はしばし黙然として沈吟しぬ。