일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

徳冨 蘆花의 小説 不如帰(しょうせつ ほととぎす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,742자 · 256화면

아오조라 문고

なお一つその怒りを激せしものありき。そはおぼろげながら方寸のいずれにかおのが仕打ちの非なるを、知るとにはあらざれど、いささかその疑いのほのかにたなびけるなり。武男が憤りの底にはちとの道理なかりしか。わが仕打ちにはちとのわが領分を越えてその子を侵せし所はなかりしか。眠られぬ夜半にひとり奥の間の天井にうつる行燈の影ながめつつ考うるとはなく思えば、いずくにか汝の誤りなり汝の罪なりとささやく声あるように思われて、さらにその胸の乱るるを覚えぬ。世にも強きは自ら是なりと信ずる心なり。腹立たしきは、あるいは人よりあるいはわが衷なるあるものよりわが非を示されて、われとわが良心の前に悔悟の膝を折る時なり。灸所を刺せば、猛獣は叫ぶ。わが非を知れば、人は怒る。武男が母は、これがために抑え難き怒りはなおさらに悶を加えて、いよいよ武男の怒るべく、浪子の悪むべきを覚えしなり。武男は席をけって去りぬ。一日また一日、彼は来たりて罪を謝するなく、わびの書だも送り来たらず。母は胸中の悶々を漏らすべきただ一の道として、その怒りをほしいままにして、わずかに自ら慰めつ。武男を怒り、浪子を怒り、かの時を思い出でて怒り、将来を想うて怒り、悲しきに怒り、さびしきに怒り、詮方なきにまた怒り、怒り怒りて怒りの疲労にようやく夜も睡るを得にき。