후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
わすれのこりのき
忘れ残りの記
吉川 英治
吉川 英治의 忘れ残りの記(わすれのこりのき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,050자 · 383화면
それをあの調子で俺をやりこめるまで、ツベコベ云やがる」と、父は憤慨した。さては、ぼくの事から小母さんと父とが口喧嘩にでもなったのか。それならぼくは夜学など諦めてもいい。そう思った事であったが、なお母にたずねてみると、そればかりではなかったらしい。父は小母さんの侠気に乗じて金の無心か何か持ち出したものらしい。それでも小母さんは好意をもって例の気性から「何とかしましょう」と引きうけて帰ったが、夫君の小島氏が承知せず、絶交せよとまで、不快にそれを取った。母はそれをぼくへ話しながら「……無理もないのよ、小母さんの立場は。……お父さんを悪く云うんじゃないけれど、まったくお父さんという人は」と、小島さん夫婦の方に同情していた。そして「そんな事を、あの人たちに云えた義理ではないのに」とも嘆いた。
まもなく小島さん夫妻は、どこか近県税務署へ栄転してしまった。引っ越し先の通知も来なかった。母は「何一つ恩返しもできないで」と、くよくよ独り詫びていた。しかし父はにもそんな事は云わない人である。腹では悔やんだり詫びていても、口では、「何だ、何がお世話になったものか。七円ばかりの給料しか貰えない所へなど世話しやがって」