일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わすれのこりのき

忘れ残りの記

吉川 英治

吉川 英治의 忘れ残りの記(わすれのこりのき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,050자 · 383화면

아오조라 문고

明治三十五年

また母の泣く姿をたびたび見初めた。異母兄政広も、この頃、一つに起居し、父が医科入学に反対のため、横浜左右田銀行に勤務。つねに義母に同情し、義母を力づけていた。性格が優しいだけでなく美青年だったのでよく近所の娘に恋されていた。混血児のオテイちゃんなどその一人であったように少年の眼には映った。

明治三十五年(1902) 十歳

投書熱たかまる。学友たちと、謄写刷りの「詩文」を出して配り、会を新月会とする。大町桂月がわけも分らず崇拝だったために依る。時事新報社の雑誌「少年」に作文が当選。以来、中学文林、ハガキ文学、秀才文壇、博文館の諸雑誌などに、やたらに投稿する。

小学校の女生徒校門のそばに、学校小使の某が副業に貸本屋をしていた。そこで読めば読み代一冊一銭、毎日学校の帰りには裏門へ廻って一冊ずつ読んで帰り、ほとんど貸本屋の棚を読みつくす。大阪講談本の自転車お玉、天下茶屋、また涙香物などのおもしろさをおよそ知る。この頃、「帝国文庫」に読みつく。五女末子、産後死亡。異母兄政広、相場師某の娘と恋愛に落ち、結婚式をあげる。父、前年来、横浜桟橋合資会社の名義人と訴訟に入り判決敗訴。