후리가나로 읽는 일본 고전
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わすれのこりのき
忘れ残りの記
吉川 英治
吉川 英治의 忘れ残りの記(わすれのこりのき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,050자 · 383화면
大正二年
大正三年
横浜より一家あげて上京。本所緑町のガード下に一軒借りて住まわせる。母方の母の姉なる人に、千束町附近にて銘酒屋を営む者、母の窮乏に好餌をしめし、次女カエを、信州須坂の和泉館へ養女として売る。病父、年毎に容体老ゆ。一家また番場町へ二階借して移り、母、吉原の某楼へ毎日お針さんに通う。
徴兵検査をうく。「丙種」
七月諒闇、改元。
大正二年(1913) 二十一歳
塚原氏より暇を乞うて、自立。日本橋林善兵衛氏の貿易部より些かの仕事を得、やっと自立、下谷西町の髪結さんの二階三畳間を間借してランプの下に仕事す。隣室になお同居人の夫婦ありて、かなりの落語家なり。当時の円喬なりしや、しん生なりしか不明。折々、句友、悪友、交※(二の字点、1-2-22)ここの三畳に集まり、十二階下歩き吉原散歩など覚え、漸く遅き青春と遊蕩の気生ず。
大正三年(1914) 二十二歳
一月「文芸の三越」に川柳一等当選。
生計の見込みたち、浅草栄久町新堀端に一戸を借家す。出京以来、父母弟妹初めて一つになる。小説「江の島物語」講談倶楽部に当選。折々、自製の輸出工芸品を携え、旧縁をたどって横浜居留地の商館へ売込みにゆく。