후리가나로 읽는 일본 고전
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しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
吉川 英治의 新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 337,181자 · 676화면
浪々々の中の巌
赤穂の士として、藩籍に名をおく者は、すべてで三百余人であるから、江戸の常詰をのぞくと、約二百何十名かの頭数が、今朝の総登城の布令に驚いて、眸に不安な光をたたえ、本丸へ詰合っていたわけである。
やがて、用部屋の方から、重い足どりをもって、家老の大石内蔵助、城代の大野九郎兵衛、用人の田中清兵衛、目付の間瀬久太夫、植村与五右衛門の五人が、木彫のような硬ばった顔をそろえて出て来た。
着座すると、内蔵助から一同へ、江戸の急変について話があった。それから今暁着いた早打の使者がもたらした書面を、沈痛な態度で、読んで聞かせ、
『まだ、その以後の事は、一向に判明せぬが、やがて、次の早打も入ると思う。とまれ、事態はあきらかに、最悪を告げて居る。各※(二の字点、1-2-22)方にも、軽忽なく、平常のお覚悟のほどを固められい』
と云いわたした。
凝然と、生唾をのんだ儘、自失した無数の顔は、しばらく声をすら、出せなかった。
(殿が、あの殿が……御刃傷とは?)
と、まだ疑っているように――そしてやがて、うごかし難い事実に、心の底から衝き崩されてくると、
『うーむ……。即日御切腹とは』