후리가나로 읽는 일본 고전
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しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
吉川 英治의 新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 337,181자 · 676화면
吉良方義士
鼻のきく友
冬の夜の美しい炭火に灰をかぶせて、屋の棟の大雪を思いながら、深々と綿のあつい夜具へ身を入れる時――何うして一瞬の後に、この寂寞を破る恐ろしい現実の突発を予想することが出来ようか。よしや、ふとそんな虫の知らせが胸をかすめたにしても、
(まさか、こんな夜に――)
と、ふだんの常識が、否定し去ってしまうのが人間であった。
もう一つの理由は、昼間済ました茶会の気づかれであった。
この茶会の人出入りには、吉良家の家臣も付人たちも、又かといつも頭痛にしていた。――殊に、上野介が自邸でするとなると、土蔵から道具類の出し納れも一仕事だし、懸物の掛け代えとか、茶席の設らえとか、料理の工夫とか、当日の接待とか、ふつうの閑人がやるにしても、並大抵のものではない。
(何が面白くて、このような警固の中で、茶などやるのか)
と、上杉家から来ている附人などのうちには、口に出して云う者もあるが、幽居も同様な今の上野介には、まったく、茶でもして憂い日を忘れるほか、何の楽しみもないのだと聞かされると、
(なる程、そう云われてみるとなあ)
家臣も、付人も、暗然として、上野父子の現在の生活に、同情せずにいられなかった。