후리가나로 읽는 일본 고전
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しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
吉川 英治의 新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 337,181자 · 676화면
と、うなずいて、
『田舎者は、田舎がよいよ』
――隣り屋敷の小笠原隼人の奥では、今日も、大蔵流の小鼓の音がしていた。世間、能流行なのである。
流行といえば、能のみでなく、武士も町人も流行事に追われている。個人に充実がなく、人々に大きな空虚があるのだった。歌舞伎風俗だの、無頼漢の伊達が、至上のものに見えた。良家の子女まで、淫蕩な色彩をこのんだ。町に捨て児がふえ、売女の親たちが、大きな顔して、暮しが立った。旗本はおろか、勤番者ですら、吉原を知らない者はないし、湯女を相手に、江戸唄の一節ぐらいは弾く者が多い。極めて、実直なと云われる町人の中でも、鶉を飼うとか、万年青に五十金、百金の値を誇るとか、世相の浮わついていることは、元禄の今ほど、甚だしい時はないと云われていた。
(上を見習う下だ――)
と密かに、政道を嘆く者もある。
(寛永頃には、武士道も、町人道も、まだまだ、こんなには腐っていなかった)
と当代の将軍綱吉の個性からくるものを、暗に、そしり嘆じる者も多い。
当然、大名生活の内幕は、腐りぬいていた。外観ばかりが、豪奢で絢爛で、内輪では、領民に苛税を加えたり、富豪から冥加金を借り上げたり、そのやり繰り算段や、社交に賢い家来が(あれは、忠義者)と、主人に愛されている時世なのである。