후리가나로 읽는 일본 고전
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しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
吉川 英治의 新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 337,181자 · 676화면
を余りにも見せられている。その多くは、幕府の悪政である。権力の中に巣くうあくどい官閥共の謳う「わが世の春」である。――この世をばわが世とぞ思う――と露骨に歌った藤原氏の栄華の方が、まだ夢を夢として追っている人々の稚気と詩があった。現代の綱吉将軍や大奥や佞臣閥や妖僧などのむらがりのように、下層社会を犠牲にはしていない。下等な贅沢や飽なき消費だけを能にはしていない。庶民の自由を今のように迄は奪っていない。
何としても、内蔵助の純正な武士性に、常々、肚にすえかねていたのは、現幕府のやっている――良民の良貨を引きあげて、新鋳の悪貨とスリ換えている経過からくりと、もう一つは、人間を畜生以下のものに規定した――生類おんあわれみ令――と称するお犬様あつかいの二大悪政である。
悪貨濫発が、いかに正直な細民生活を、底の底までへ、みじめに、突き落しているか、幕府の一部大官たちのみに、いよいよ飽慾享楽の資をゆたかにさせているか、赤穂の田舎にいても、それは分るし、波紋は遠くても、江戸の状態と、ちがわないものが、地方の諸所にも、結果している。
殊に、お犬様令では、地方にも、あっちこっちで、問題を起していた。