후리가나로 읽는 일본 고전
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ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면
元善の使命は、まだほかにもあった。光圀のむねをうけて、吉野時代の事蹟を親しく探って帰った。
秘府の御書さえ借覧をねがい出るほどであるから、公卿の諸家はいうまでもなく、どんな貴顕の家書でも、大名の蔵書でも、
(どこには何がある)
と知れば、労と日子をいとわずに求めた。
そのひとつひとつでも、みな深く秘蔵している重宝であるから、水戸家の名と、光圀の真心をもってしても、目的をとげるまでには容易なことではなかった。
もちろんそれ以外にも、
(こういう秘書古典が売りものに出た)
とか、或いは、
(どこの旧家には、云々の得がたい文献が伝わっている)
とか聞けば、史館に勤めている以外の家士でも、遠路やかねに惜しみなく派遣を命じて、それを求めてくるといったふうであった。
だから史館の書庫には、およそこの国の歴史に関する秘記珍書はたちまち充棟するほど蒐められたが、同時に、それだけの費用が、藩の財庫からどしどし吐き出されて行ったことはいうまでもない。
そればかりでなく、一方ではまた、ようやく脱稿になったものを、版にのぼすため、そこにも新しい部員やら費用もかさむばかりだった。