후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면
十三
そして、どっちが本物の老公なりや、側近でもちょっと見たぐらいでは分らないほど、容貌もすがたもそっくりに似せて来るのであった。
十三
それから小半刻ほど後。老公の「影の者」を乗せて、ふかく内を秘した塗りの乗輿は、大勢の旅装した家臣に守られて門を出た。
大勢といっても、医師、茶道の者、その他の小者を加えても、二十名は出ない。
「ご隠居さまが、江戸へお上がりじゃそうな」
「いつ、お帰りやら?」
伝え聞いて、路傍にも、野辺にも、畦にも、うずくまって、それを見送る百姓老幼の影が、夥しいばかりだった。
まぢかに、そのお駕籠を路傍から拝した者が、あとで語りあうことには、
「塗駕籠の御簾ごしに、白いお髯と、鼻ばしらの隆いお顔が、何やらきょうは、神々しげに拝まれたぞよ」
――が、その駕籠の列が遠く去るのを、岡の梅林からひそかに見送っている人にも、白い髯と、鼻すじの隆い横顔とがあった。
もちろん、ほんとうの光圀は、決して去った駕籠の内ではない。
「格外。……何しておる?」
「いや、ちょっと」
格外渡辺悦之進は、樹の数にして、七、八本ほど前のほうへ這いすすんで、西山荘の裏門から一路この林の中を抜けてゆく小道へじっと眼を向けている。