후리가나로 읽는 일본 고전
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ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면
七
老いたる母に、憂き目を見せても、そちはそちの強情が通ればよいとするか」
「…………」
依然、ものはいわなかったが、ついに、たもとを噛んで、がばと俯っ伏すと、黒髪の下からよよと泣く声がもれた。
七
さっきから闇の中にじっと背をかがめていた男がある。園内は広いし、そこここに樹々があり下草があるので忍んでいるには恰好であった。
中間者の着る腰切の上着に三尺帯をしめ、木刀をさしている。柔軟で健やかな体つきから見ても若さが知れる。するどい眼をたえず前後にはたらかせ、そしては、彼方の室内へ眼と耳と、いや全神経をすまして、そこの主客を窺っていたものである。
やがて、主客ふた間に別れて、その一間のうちへ、お蕗のすがたがかくれ、程なくそのひとらしい忍び泣きが、微かに、庭面の静寂をふるわせて来ると――男はやや焦躁り気味に――なお聞きとり難い声をも聞こうとするように――前後もわすれていつか物蔭から這い出していた。
「あっ」
彼自身、その居どころを告げるような大声を不意に発して、全姿を鹿のごとく躍らせたときは、もうその影を庭番の武士に見つけられて、うしろから組みつかれていたときだった。