일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면

아오조라 문고

七

「心配するな、又四郎、まだそこまでは元禄の世も腐ってはいない」

「いや、貴公はあまり知らないからであろう。西山荘にいなければ、古書や遺蹟をさぐって歩き、また楠公碑を建つことにも、一年あまりか没頭して、京、大坂や江戸の世相を――いやその裏面をふかく観られる機会も少ないため、いわば世俗のことにはうとくおられる」

「どれほど、世相が廃れておろうと――又四郎、おたがい、さむらいだけは、まだあるものを持っておろう。さむらいと百姓だけが、しっかと、この国の根になっておりさえすれば、何の木にも花の開落、折々の狂い咲きはある。案じるな。――だいじょうぶだいじょうぶ」

七

平常無口で無表情で「棒」といわれているほどだが、何か心火に触れると、たちまち激情を発しるだけでなく――それを実行せずに措かないといったような不覊奔放な性格の持ち主を、佐々介三郎は、すくなからず危険視している。

その「棒」の又四郎、すなわち人見又四郎が、

天こうせんを空しゅうするなかれ、はんれい

の一句を、西山荘の門前に書きのこして、去年、汁講の夜に、出奔してしまったということは、上方にいる頃、耳にして、心痛していたところだったが、まさか今夜こうして、かれと膝組みで語る機会に恵まれようとは、まったく予期もしていなかったことだった。