후리가나로 읽는 일본 고전
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ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면
ほかにも、壇石が横たわっている。それにかかっていた弟子たちも、親方のことばとともに腰をのばして、
「ほんとですぜ、佐々の旦那。さっきから眼がまわるほど休みてえと思ってるんだけど、旦那が大汗かいて仕事しているのに、一ぷくということもいえねえし、参ってしまいましたよ。あんまり人使いが悪いと、よくいわれませんぜ」
と、一しょになっていった。
「あははは。悪かったな」
鍬の音はすぐやんだ。
饅頭なりの丘のうえだった。どこを眺めても平らな畠のなかに、ここだけが明らかに古墳の址を示していた。
延元の役に、楠木正成が最期をとげた地と伝えられている。
いま、その頂きの土を、掘り起しては、下へ掻き落している人がある。石工でも土工でもない、四十がらみの色の黒いさむらいで、炎暑のために、もろ肌をぬぎ、白いさらしの襦袢も、汗と土でうす黒くよごしていた。
「やすめ、やすめ。なにもおれに遠慮はいらん。おまえたちは職人だ」
鍬の柄を立てて、胸をのばす。顔にも胸毛にも、りんりと汗が這っている。湊川のかぜは快くその鬢をなぶっていた。
この春の初めから、ここへ来たり奈良へ行ったり、住吉方面へ碑の石をさがしに行ったり、建碑の起工から一切のことを奔走して、いまも工事の監督にあたっている水戸家の臣、佐々介三郎なのである。