일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면

아오조라 문고

すると、なんともありませんや。……あはははは、こんな吝ッたれた喧嘩なんざあ、おかしくって、売る気にも買う気にもなれやしません」

「…………」

介三郎は、勘太の面を、じいっと見入っていたが、思い出したように、そうだ、と一つ大きく頷いた。

楠子一族のことを思えといわれたような気がしたか、石権もはっと、自分の怒りをくだらないと悟って、

「いや旦那、大きにてまえの浅慮でした。もう何もいいますまい。……それにしても勘太、おめえからお講義を喰おうたあ思わなかった。おめえもまたいつのまにか、佐々の旦那にそっくりな口吻になったなあ」

「どうも面目ございません」

「なんの面目ねえことがあるものか。おれだって欣しい」

「ここのお墓の土をふみ、湊川の水を毎日汲んでいて、身に沁みなかったら、人間じゃございません、一日ましにそう思って来たせいか、もうここの仕事も、年内でおしまいになるのかと思うと、なんだかさびしい気がします」

「てめえにそういわれると、あなにでも入りたくなった。佐々の旦那、つまらねえことに暇をつぶしました。精出して取り返しますから、旦那も気を直しておくんなさい」

その日もここの仕事場は、そこらの畑や枯れ葦に夕霜の白く暮れるまで、みな仕事から離れなかった。