후리가나로 읽는 일본 고전
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ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면
六
――しかも急速にその実現をはかり、猛烈な暗躍を行っている形跡があるのだ。――それにたいして、いったい、われわれご隠居附の閑役に置かれている微臣が、何で対抗する力があるか。なにを頼んで、お家の危機を支えられようか」
六
もちろん又四郎には良策はなかった。といって彼は、自分の考えに、毛頭、訂正の必要をも感じていない。
もうだめだ! とか。
いまが最後だ! とか。
こういうことばにも、又四郎は近来、そうすぐ悲痛に打たれなくなっていた。なぜならば、かれはかつて空井戸の底で、毎日毎日、それを呻いていたものだった。そしてそれが決して、最後でもなく、だめでもなく、天佑にせよ、何にせよ、こうしてその後も生きているからである。
最後だとか、だめだとか、そんな絶対的な声を、同じ者の口からも、世間のあいだにも、たびたび耳にする事実に見ても、それが真実のだめや最後でないことが分る。
真実のだめ、ほんとうの最後、そんなものは、意識の間に迎えられるものではない。
いや極言すれば、この世の悠久を信じる人間には、最後もだめもないはずである。すくなくも老公を中心として、生涯を国史の編修に捧げた者の心のそこには、それがなくてどうしよう。