일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면

아오조라 문고

六

大高新右衛門さまがお通りあるわ。大高さまのお馬の前をふさぐのは誰だっ」

すると、馬の上を仰ぐいとまもないように、老幼男女は、いなごのように、わらわら道をひらいた。

老公は、駒足はやく、人ごみを駈けぬけて、

「又四郎、これで心地が、すっぱりしたであろう。気鬱のときは、大声を出すが妙薬である。これからも、何か鬱したら、あのような声を天に向って吐き、胸は、そっと撫でておけよ」

と、いった。

六

「……はい。仰っしゃるように、気がからりとしました」

又四郎は、笑い顔をふりあげた。もう棒ではない明るさである。

――若い者の気もちをよく知っておいでになる。

かれは心のうちで、頭をさげていた。だが、いまのことは、自分に与えられた意味だけではないように思われた。

率直に、かれは訊ねた。

「もし、ご老公」

「なんじゃ」

「人ごみを追うなら、どう申しても、道をひらきましょうに、何故、特に大高新右衛門の名を呶鳴れと、おいいつけなされましたか」

「その儀か」

と、馬のうえから左右を見て、同じ疑いを抱いていた林助、悦之進へもいうようにいった。

「新右衛門は、当所の郡役人、藩政と里民のあいだにあって、どれほどな威令を持っておるかと、ふと、試みてみたのじゃ。