후리가나로 읽는 일본 고전
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ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면
四
男親が大愛をもって、一見、愛さざるが如き苦しみを、屡、彼に与えたのだった。
そのひとつ。
これも千代松十二歳という夏の七月のこと。
暴風雨のあとで、隅田川の濁流は岸をひたし、壊れた家の材木だの、ひとや家畜の死骸などが流れるのみで、渡し舟すら通わない日だった。
日もあろうにわざわざである。頼房は子を連れて、やしきを出、舟にのせて、河幅のもっとも広い三叉の対岸から、
(もとの岸まで泳いで帰れ)
と、千代松にいいつけた。
随行の面々が、色を失って、
(あまりな……)
と、諫め合うと、
(これしきの苦難に負けるようであったら、世のあら波にはなお克ち得まい。さほどの不器用者なら失うも悔いとはせぬ)
と、奔河のなかへ、子を投じた。
濁浪のなかを、敢然、子が泳いでゆくのを見ると、頼房もすぐ裸になっておどりこみ、彼方の岸へ泳ぎつくまでは、さも心配そうに、身の危険も忘れて、子の闘いを見まもって行ったということであるが――彼の訓育は何事につけこうしたふうであった。
四
その頃はまだ、こういう大剛な父性の持ち主は、ひとり光圀の父親ばかりでなく、一般の子弟の上にも、大名の家庭にさえも、かなり多く厳存していたものである。