일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면

아오조라 문고

正造はもうまるで嘆願する態度だった。これは後に実現した。更に翌年の秋には早稲田三六番地に四人で一戸を構えて、平民倶楽部と称した。だが、正造自身は常に身辺多事のために、書生たちと長く起居を共にすることはなく、時々飄然とあらわれて飄然と立ち去るという風であった。その目的は青年たちの清新な空気にふれるためでもあったが、また一つには郷党の青年の勉学の足がかりを造っておきたかったのである。

その夜は書生たちの蒲団に割りこんでごろ寝すると、翌朝正造はぶらりと外出した。そのまま上野駅へ馳せつけて汽車に乗り、やがて正造のゆき着いたのは足利町の原田の家だった。折よく定助も他出からもどって風呂に入ったところで、正造の顔をみるとまず長途の旅を労うのだった。だが正造は坐るといきなり、

「いつものことで気の毒だが、また少々金を拝借したい。わしは今すかんぴんだ」

「長い旅ですものそれはそうでしょう。だが御用立はしますから、その話は後にしてまず一風呂あびていらっしゃい」

「そうか」と正造は穏しくたって縁側で袴をぬぎながら

「わしはよほど風呂がすきだと思われているらしい。どこへ行ってもすぐ風呂をすすめられる」