후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
正造が眼をあけたのを機会に、山田が問うた。
「宗教に心づいたといわれましたが、仏教ですか、基督教ですか」
正造は頭をふった。
「いやいや、どの宗教に帰依したというのではない、わしは無学で深い教義は知らぬ。仏教も知っていることといえば耳学問の程度だ。基督教ときては全然しらぬ、だからどれに帰依するというところまで到っていない。ただ釈迦は、釈迦を除いてこの人なしと思われるほどだ。孔子もえらい。基督もえらいと思う、これ等の聖賢は、人間にして神に達した人々だ。人は神にもなればなれる。学問がなくとも神にはなれる。人が神となれば学問の力など塵芥だ。だから人は神とならねばならぬ。神となるべく心がけるのが人の務だ。わしが宗教のことに気がついたというのはそこのことだ」
船の少年が寝ている人々をまたぎつつ入って来て釣ランプに火を点じた。
「わしは東京へ帰ったら、今度は精神家、宗教家の人々にお願いして、その精神力を借りようと思う」
火影の下で、正造は大きく形をゆすりながら、又ぽつりと洩らした。山田は微笑をふくんで、
「例の学農社の津田先生ですか。あの人は気短かで、相手の話を半分もきかぬうちに怒りだす点など先生そっくりだということですね」