후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
と野口がいえば、庭田は毒塚を指さして「こうして折角耕地を作っても風が吹けば毒砂が舞い落ちる、雨が降れば毒水が流れるという有様です」と嘆息した。するとまたその傍から岩崎が、田の面からひきぬいてきた枯稲を示し腐った粃を爪でほぐして見せたりした。
そこから渡良瀬川の近傍へ出ると、目に触れるものすべて被害を物語らぬものはなかった。桑の幹には黒い斑点ができて皮がひび割れていた。枝に手をかけるとポキリと無造作に折れた。畦のウツギや柳の枝さえ芽吹いていない。やがて堤防へかけて一面の孟宗竹の大藪が白茶けて枯れかかっている中へ差しかかった。谷はまた俥を下りた。桜井など二三人の若者が谷の目の前で、竹の幹へてんでに手をかけて二三度揺ってウンと力を入れると、径三寸もある竹が造作もなくぬけてきた。
「これだけしか根がありません。去年出た竹です。筍は皮をかぶっておりますから、毒のなかでも生えることは生えます。しかし竹の皮を突きぬけて筍が伸びるに従って横根を張るはずのものが、外へでると毒がありますので、これこの通り皮を被って縮っております。私はこの下の吾妻村ですが、やはり竹藪はみなこんな有様です」